「統合医療の未来―エコロジー・自然治癒力・ソーシャルキャピタル―」をテーマにした第25回日本統合医療学会総会（大会長：矢野　忠・明治国際医療大学学長）が12月18日（土）・19日（日）にWEB開催されます。

理事長講演では、伊藤壽記理事長（大阪がん循環器病予防センター）が「コロナ禍と今後の医療を考える」と題し、講演します。
基調講演1では元厚労省官僚で、医療経済や医療政策に精通する広井良典氏（京都大学こころの未来研究センター）が講演します。厚労省「統合医療のあり方に関する検討会」のメンバーだった広井氏は、社会疫学の観点から統合医療を考察する異色の存在です。広井氏は、病気の原因はストレスなどの心理的要因や労働環境などの社会的要因、貧困や格差等に関わる経済的要因など広範囲に及ぶもので、その解決策としては、病気の温床となる環境について、生態学的な研究や社会学的なアプローチが重要だと指摘しています。基調講演では「21世紀の新たな社会像と統合医療」をテーマに講演します。

基調シンポジウム「統合医療社会モデルとソーシャルキャピタルの考察～統合医療社会モデル包摂性への期待～」では、①循環型地域社会という社会モデル構築－沖永良部島での試み－（石田秀輝・一般社団法人サステイナブル経営推進機構）、②多様なアクターの共創による豊かな社会の実現〜産官学での経験からみえてきたこと〜（真野 毅・長野県立大学）、③課題先進国社会の社会的統合医療の可能性について～生命システムが増幅する社会〈社会問題と経済問題のトレードオフの同時解決〉を目指す～（熊野英介・アミタホールディングス㈱代表／公益財団法人信頼資本財団理事長）が発表されます。

https://web.apollon.nta.co.jp/imj2021/